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部落研究者から掲載誌編集長への書簡






マーク・ラムザイヤー氏の論文「でっちあげられたアイデンティティ・ポリティクス:日本の部落アウトカースト」について、長年、部落研究にたずさわってきた大阪市立大学人権問題研究センターの阿久澤麻理子教授と齋藤直子特任准教授は、同論文掲載の学会誌の編集長宛に重大な懸念を示す書簡を出しました。緻密なデータを用いながら看過できない問題を指摘したこの書簡は、同論文は最低限の学問上の誠意さえ示しておらず、社会科学者の研究の信頼性を傷つけるものであると結んでいます。



● なぜ編集長への書簡(letter to the editors)なのか
なぜ、Ramseyer氏の論文を掲載した学会誌に、書簡を書いたのか。それは、このように論理が破綻した論文であっても一旦学会誌に掲載されれば、それが先行研究となり、今後、世界の部落問題研究の中で、参照と引用が繰り返されるからである。
但し、異論を表明する方法は、いろいろある。声明(statement)を出したり、反論のための論文を書くこともできる。しかし私たちは、将来にわたる影響に鑑み、研究者としての持論を論文として展開する前に、Ramseyer氏の論文を公表した学会誌に、掲載の再検討を求めることを優先することにした。それゆえ、学会の編集長(複数の研究者)を名宛人として、論文中の方法論や手続き、使用した史料、引用の問題などを指摘し、誤ったやり方によって、導き出された論文の結論は信頼に足らないことを指摘した。 (阿久澤)

書簡全文 日本語 

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【小早川明良 社会理論・動態研究所研究員】 この小論は、マーク・ラムザイヤーへの批判である。主に、被差別部落民と犯罪率にかんする議論のみを取り出して論じた。批判のためのデータを補強するとともに、必用な加筆修正を行い邦文と英文で公表される。